惑星ニヴルヘイム

領有:ロッドウェル皇国 / アリスティア王国 / ヴードガルム貴族連合共和国

氷に覆い尽くされた白銀の惑星。

 

遠い昔、惑星エルフィニアで狂王ウルガンによる貴族大粛清が行われた時代、粛清を逃れるため、自分の家族と財産、支配する民を引き連れて宇宙へ旅立った貴族達が、数多く存在した。

 

そんな彼ら貴族達が、長い数世代に渡る航海の果てに辿りついた惑星である。

 

貴族達はこの星に降り立った後、思想の違いから派閥に分かれた。

そして、特に大きな3つの派閥がそれぞれ、ロッドウェル皇国、アリスティア王国、ヴードガルム貴族連合共和国を建国し、現在に至っている。

『壮麗なる皇都ロルア・ロドリアス』

 

ロッドウェル皇国の首都。

惑星ニヴルヘイムにおいて、珍しい雪の積もらない土地にある都市である。他の惑星との交易も盛んな交易都市で、惑星ニヴルヘイムの経済の中心地である。

ロッドウェル皇国は、この星に辿りついた貴族たちの中で、最も財力を有し、数多くの民を連れてきた旧ロッドウェル伯爵家を頂点とした国で、「惑星エルフィニアとは決別し、この地で新たな文化や国を作り上げよう」という思想を有する国である。惑星ニヴルヘイムの経済の中心となっている国である。

『白銀の王都ヴェネ・アリストリア』

 

白銀の王都ヴェネ・アリストリアは、アリスティア王国の首都である。山岳地帯に建設された都市で、豊富な鉱脈資源を地下に保有している。

アリスティア王国は、惑星エルフィニア王室との血縁関係のあるアリスティア公爵家を頂点とした国で、「アリスティア家が、エルフィス王国の正統なる王家として君臨しよう」という思想を有する国である。惑星ニヴルヘイム最大の軍事国家である。

『白霧の軍都ヴェネ・ザナルカス』

 

白霧の軍都ヴェネ・ザナルカスは、アリスティア王国軍の本拠地であり、惑星ニヴルヘイムにおける最大の軍事都市である。エルフィス王国征服に向けて常に訓練を行っており、兵の質もルールシトラ連邦内で指折りの練度を有している。

現在、アリスティア王国とエルフィス王国は国交断絶しているものの、外交上では活発な交流があり、停戦状態にある。

『地下都市ヴード・エクサリア』

 

惑星ニヴルヘイムの地下に広がる広大な大空洞『ヴード地下世界』に築かれた地下都市。

アリスティア王国とロッドウェル皇国の両派閥に所属しなかった貴族達が、両派閥による弾圧を逃れ、この地に隠れ住んだのが、この都市の始まりとされる。

その後、この大空洞にある豊富な地下鉱脈を利用して勢力を増強し、さらにアリスティア王国とロッドウェル皇国の度重なる戦争から逃れてきた人々や、戦争に嫌気のさした貴族達が離反し、ヴードガルム貴族連合共和国へ加盟するようになる。そして、今ではアリスティア王国やロッドウェル皇国に並ぶまでの国家へと成長した。

 

ヴードガルム貴族連合共和国は、中小の旧エルフィス王国貴族達が、アリスティア王国やロッドウェル皇国へ対抗できるように団結してできた国で、「生き延びることこそ勝利」という思想を有する国である。惑星ニヴルヘイム最大の領土を有する国である。

『白峰の武都ヴード・メルセルノア』

 

ヴード・メルセルノアは、高名な武人貴族であり、強大な軍事力を有するメルセア家の領有する都市である。

メルセア家は、かつてアリスティア王国に属していたが、アリスティア王国とロッドウェル皇国の度重なる戦争に嫌気がさし、ヴードガルム貴族連合共和国へ所属を変えた貴族である。

ヴードガルム貴族連合共和国でも、メルセア家の軍事力は圧倒的に高く、他の追随を許さない。そのため、ヴードガルム貴族連合共和国の意思決定権を持つ、貴族連合議会でもメルセア家は、非常に強い発言権を有する。

『白屍の廃都二ヴア・プルメキア』

 

惑星ニヴルヘイムの開拓黎明の時代、惑星ニヴルヘイムで最大の勢力を誇ったプルメシアス白王国の首都だった都市。プルメシアス白王国は、逃亡してきた旧エルフィス貴族の中で最高位の大公の爵位を有し、エルフィス王家との血縁も非常に強かったプルメシア家を頂点とする国家だった。

現在のアリスティア王国、ヴードガルム貴族連合共和国に属する貴族達は、元はプルメシアス白王国に属した貴族達だった。

しかし、現在のアリスティア王国の祖となったアリスティア公爵が革命を起こし、プルメシア家を打倒したことで、プルメシアス白王国は崩壊した。

この白屍の廃都二ヴア・プルメキアは、当時の革命の中で破壊され、そのまま放置された都市である。